学びの習得


久々の授業報告以外のブログです。


こぐま会では市販の教材もありますので、日本で購入されてホーチミンに持ってきて家庭学習をされている方とも、これまで何名かお会いしました。そこで皆さんおっしゃっていたことが「解けない問題がある」ということです。


話を伺うと解けない理由は、だいたいどちらかかと思います。

①まだ早い

②教材で理解させようとするからできない



①はシンプルです。まだ授業でやっていない。または年中児に年長レベルの問題を与えても厳しい、などです。

②は奥深い話です。今日はこの話を書きます。


幼児~小学生くらいの指導で必ず講師が考えなければならないテーマは、「具体的」と「抽象的」です。



【具体的】

物事が(単に思考の対象になるだけでなく)直観的に知りうるような、姿・形を備えているさま。


【抽象的】

具体性を欠くさま。物に即して考えたり述べたりしないさま。


※手元に紙の辞書がないので、↑google検索で調べて、一番上に出てきたものです…



例えば、水の入ったペットボトルと水が入ったコップの絵が描かれたカードがあります。

6段階の水の量が入ったペットボトルを多い順に並べる(A)、6段階の水の量が入ったコップが描かれたカードを多い順に並べる(B)。


AとBの作業では、Aが「具体的」で、Bが「抽象的」と言えます。では、この6枚のカードは手に取ることができますが、テキスト(教科書)に書かれた6段階の水の量が入った絵ではどうでしょう?手に取って触れないので、カードよりも「抽象的」と言えるかもしれません。



「教材で理解させようとするからできない」ときは、具体的な事物を用意してあげればいいのです。抽象的な物で理解できなければ、具体的な物でまず指導する必要があります。これが指導の鉄則です。



小学生くらいなら、分かりやすく言い換えたり、「例えば~」と説明すれば理解できるかもしれませんが、幼児の場合、そこまでの言語能力は備わっていません。具体的な事物を操作することが理解のために必要なのです。


例えば、「3つの色の箱があります。大きさは同じです。赤は青より重くて、青は黄色より重いです。一番重いのは何色の箱ですか。」


言葉でこんな問題を出しても無理です。できません。しかしシーソーを使って、赤と青を比べ、青と黄色を比べて、「じゃあ赤と黄色はまだ比べてないね。どちらが重いかな?どちらだと思う?シーソーに載せて確かめてみようか」と、答え合わせまで事物を使えば理解できるのです。このような体験があって、初めてペーパー上で理解できるようになります。



こぐま会の3段階学習法の優位性につながる話ですが、まさに学習の本質をついた方法です。具体と抽象、ぜひ覚えておいてください。子どもの教育に必須のキーワードです。

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