第21週の領域は「数」です。数は子ども達にとっても身近に使うものなので、他の領域に比べて理解が早い傾向にあります。しかし数の学習は非常に奥深いものであり、より大きい数まで唱えることができればいいというわけではありません。
・数唱する
・具体物を1,2,3…と数えることができる
・たくさんある中から指示された数を取り出すことができる
・数種類の具体物の中から、指定された種類を指定された数だけ取り出すことができる
・同じ数の物を見つけることができる
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小学生になると・・・
↓
・2~9とびで数えられる(九九)
・規則性を発見できる(例:1、1、2、3、5、8、13…)
・量を割合で表すことができる
などなど
学年が上がるにつれて、数の領域だけの学習はなくなっていきます。未測量、図形などの他の領域も交えて理解が必要になります。
特に日本の算数教育は5年生以降は割合の学習に非常に多くの時間が割かれます。
中学受験をする子にとっても、割合の理解が弱ければ、まず志望校に受かりません。
数の学習は、例えば「うちの子は100まで数えられるし、書けるから大丈夫」と保護者の方が思ってしまいがちなものです。しかし見方・考え方を変えて様々な方面から数を学習し、認識を深めていくことこそが子どもの能力を伸ばします。
年中クラスでは「同数発見」という学習をおこない、同じ数の具体物を見つける作業を多くおこないました。
年長クラスでは「1対多対応」という学習をおこない、かけ算・わり算の考え方の土台作りをおこないました。「1対多対応」とはこぐま会創業者の久野先生の造語で、「一人に4個ずつ配る」というような場合に使います。一人に1つずつという「1対1対応」に対応する呼称です。
次回は図形の領域です。