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第23週【言語】授業

最終更新: 1月30日


第23週は言語の領域でした。


小学校進学のために読み・書きの練習が必要になるとお考えの保護者の方は多いと思います。しかし、その土台として「聞く」・「話す」を育てることを忘れてはなりません。これらが育っていなければ読み書きは身につきません。


聞く・・・相手の話を正しく理解すること

話す・・・自分の考えを筋道立てて言葉で伝える


ベトナムという海外で子育てをしていると、お子さまの教育について不安なことが生じるのは当たり前です。そのような時こそ、人は焦って間違った対策をおこなってしまいがちになります。母語を聞く・話すが出来なければ読む・書くができないというのは、言われてみれば当たり前のことなのですが、焦っているときにはそのようなことにはなかなか気づけません。「聞く」・「話す」をしっかり育てれば、結果的に「読む」・「書く」も習得しやすくなります。



さて、授業では年中クラスでは「指示内容の理解」、年長クラスでは「話の内容理解」を扱いました。


例えば、「だるまさんが転んだ」を少々複雑なルールにして遊びました。動いてしまった人は鬼の人から質問を受けます。その質問に正しく答えられたらゲームを続けることができて、答えられなかったら鬼に捕まってしまうという追加ルールを課しました。これをゲーム前に口頭で説明します。つまり、「鬼が顔を伏せているときにだけ動ける」、「鬼が見ているときには動けない」、「動いてしまったら質問に答える」、「答えられなかったら捕まる」、「鬼にタッチしたら捕まった人も逃げることができる」と、このように書き出すだけでも5つの指示を同時に出しているのです。あまりに複雑すぎると理解できず、遊ぶことができないので子どもが嫌がってしまいます。このさじ加減が難しいのですが、適度なレベルでルール設定をおこなって遊ぶことで、指示内容の理解という少し退屈そうな学習もこなせるのです。


年長さんでは、CDに吹き込んだ2~4分程度のお話を聞いて、問題に答えてもらいました。日本語のリスニング問題とも言える内容です。言語理解だけなく、お話を最後まで聞くという姿勢ももちろん必要になります。聞き間違いがあれば、もう一度再生して聞いてみることでフィードバックを繰り返します。

もう一つおこなったのは短文暗唱です。小学校入試の課題にも出てくるものです。先生の言った短文を覚えて復唱するという単純な作業のように思えますが、実はその短文をその場でちゃんと理解していなければ復唱することはできません。作業ではないのです。



日本人のお友達に囲まれて普段生活していても、母語のお勉強、となると幼児の日常生活では使わない語彙や文が度々出てきます。言い換えれば、普段生活しているだけでは触れることのない文章や語彙に触れることで、子どもの言語レベルを引き上げるているということです。


親子間でのコミュニケーションですと、感情的な表現や「あうん」で、言語以外の部分を通して理解できてしまうことも多々あります。父母ではない第三者の大人(講師)との、このようなコミュニケーションは言語能力を育てる上で、非常に大切になると私は考えています。